重要なのに見落し勝ちな契約内容

お部屋探しをされる上で、立地やお部屋の中身の綺麗さ、充実した設備などが重要時されるのですが、契約内容って案外見落としていたりしませんか?

今回はお部屋を決める前に、もう一度確認しておいて欲しい「契約内容」についての記事を書きますので、失敗する前に確認をしておいてください。

1、更新料(更新事務手数料)について

関東から来られた方は「大阪って更新料ないんだ!」とか、「更新料安いんだ!」なんて言われることも多い気がします。実は関東圏では更新の際はちゃんと手続きをして更新することが一般的な為、「自動更新」という考え方はあまりしないそうですね。大阪ではどちらかと言うと「自動更新」が一般的だと思います。これは「契約期間が満了した際に、貸主も借主も何も言わなければ、これまでの契約内容をそのまま引き継ぎましょう」と言う考え方によるものです。
最近は1年毎に16,500円とか、更新手数料を取るところも増えてきたようですが、それでも関東圏よりもかなり安いのが良い点ですね。

ご注意頂きたいのが、「費用の説明」のページ(まだお読みでない方はクリックしてご確認下さい)でも書いたのですが、「お部屋の更新料」と「保証会社の更新料」「火災保険の更新料」はそれぞれ別の費用になるという所です。意外に見落とし勝ちな所で、「1年毎にかかってくる費用が思っていたより高い!!」なんてことにならないように、契約の際にしっかりと確認しておいてください。

2、解約予告は何か月前?

解約するときのお話ですが、賃貸の契約をしたことのない方は「今日退去の通知を出せば月末に退去出来るんじゃないの?」と思われている方も結構おられます。
実はそんなに急に出て行ったりは出来なくて、居住用のマンションなんかの場合は通常1か月前通告・又は2か月前通告が一般的です。また、解約月の日割り計算をするパターンと、日割り計算をしないパターンもございます。

仮に1ヶ月前通告、日割り計算をしないパターンで、11/5解約通知を出したとすると、実際に契約が解約になるのが、翌月の末日:12/31が解約日になります。(ただ、年末年始の場合は管理会社さんのお休みも考えないといけない為、この場合の解約日は事前にご相談が必要です)


3、ペットを飼育する場合

結構いらっしゃるのが、ペットを飼育する際に管理会社さんに申告しないで飼育してしまう方が結構おられます。これ、絶対にやめて下さいね。とはいえ、勘違いしてしまう場合も結構あります。例えば、「隣の部屋が飼っているから自分も飼っていいと思っていた」「物件の資料にペット飼育可」と書いていた等の場合ですね。これは「飼育しても良いけど事前に申告はしてね」という意味なんです。・・・経験がなければ分からないですよね。汗
その場合、ペット飼育する場合の敷金や礼金を増額して支払って、ペット飼育するための書類やペットの写真などを管理会社に提出してから飼い始める流れになりますので、事前に管理会社さんに相談してから飼うようにしましょう。
(ちなみに申告しないで飼ってしまった場合、違約金が家賃の3か月分くらいかかったり、退去立会の時に結構費用を取られたりします)

4、火災保険について

これは「可能であれば確認しておいて欲しい」くらいの物なんですが、火災保険の内容ももし事前に確認が出来るのであればしておいた方が良いです。普通に暮らしていて一番使うことになる可能性があるのが、火災保険の補償内容に「破損・汚損等(不測かつ突発的な事故)」の項目(詳細は外部リンク損保ジャパンさんのページ参照)なんですが・・・ぶっちゃけ、この内容が付いていないプランに加入させられるケースも良くあるみたいです。
ちなみにお部屋を退去する際に、「傷がついている」「汚れがひどい」とかで費用を請求された際にも、ちゃんと写真を撮っておいて管理会社さんからどんな名目でいくら請求されたのか分かる書類を受け取って、火災保険会社に請求すると保険適用される場合もありますので、必ず写真などは残しておくようにしてください。

5、家賃の見直し規定

よく「更新の際の家賃改定については甲乙協議の上~」みたいな文言で設定されている場合があります。これは大阪に限らず、大都市圏では土地の値段の高騰が続いていますので、家賃の見直しの相談が入ることが増えてきているみたいです。昔は割と書いてあるだけで、本当に見直しが入るケースは少なかったのですが・・・時代ですかね。汗
とはいえ、家賃の見直しはそこまで多いケースではないので、「言われる可能性がないわけではない」くらいに考えておいて頂けると良いと思います。

まとめ

今回は見落とし勝ちな契約内容を記載してみました。特に更新料や解約予告なんかは契約時は見落としているケースが多いので、重要事項説明を受けられる際にちゃんと聞いておいて頂けるようお願い致します。

投稿者プロフィール

出野 勝巳
出野 勝巳
1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。