永遠の課題!「賃貸VS分譲」論争!│宅建士+行政書士の立場から解説します!

人生の中でも大きな買い物の一つである住まい。多くの方が賃貸と分譲の間で悩むことでしょう。それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った住まいを選ぶことが重要です。
身も蓋もなくなりますが、最初に結論をお話すると「人による」が答えです。ではどういった点から判断すれば良いかを、メリットデメリットを比較して考えて頂ければと思います。

賃貸の魅力:自由と軽快さに加え、状況や環境の変化に対応しやすい

賃貸は初期費用が抑えられ、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる点が魅力です。引っ越しも簡単なので、新たな可能性へ挑戦しやすい環境と言えます。修繕や管理は大家さんに任せて安心できるため、人間関係のストレスも軽減されます。

→特に転勤が多い方は、「戸建てやマンションを買ったはいいけど、すぐに転勤辞令が出た」なんてのは良く聞くお話だと思います。賃貸の場合は状況の変化にも対応しやすいことがメリットと言えますね!

分譲のメリット:マイホームの夢を叶え、いずれは資産になる

分譲は、家賃を支払い続ける賃貸とは異なり、ローン返済によって自分の資産を形成することができます。将来への不安も軽減されます。自由なリフォームで理想の空間を作り上げることができ、修繕積立金によって将来の修繕費用にも備えることができます。家族の絆を深めるマイホームは、多くの人にとって夢であり、大きなメリットと言えるでしょう。

→賃貸の場合はどれだけ家賃を払い続けても、自分の物になることはありません。分譲の場合はいずれは自分の資産になりますので、その点が最大のメリットです!

参考:近年増え続ける分譲マンションは、管理に関する法律などがかなり細かく規定されています。

それぞれのデメリットを理解して選択

それでは、それぞれの気になるデメリットを解説していきます。耳の痛い話も多いかも知れませんが、大切な内容の為、是非ご確認下さい。

賃貸マンション(アパート・借家含む)のデメリット

  • いつまで経っても自分の物にはならない。
  • 高齢になると入居審査で断られることがある。
  • 貸主さんや都市計画などの事情で立退きを迫られる場合あり。
  • やはり分譲に比べてクオリティーは低い。
  • 改装やDIYなどが自由に出来ない。
  • ペット飼育も分譲よりも制限が多くなる。

この辺りが賃貸住宅の代表的なデメリットですね。中でも近年は高齢者問題などはメディアなどでも取り上げられて問題になっています。

分譲マンションや戸建てのデメリット

  • 10~15年で必要になる大規模修繕や外壁工事などの負担が発生する。(マンションの場合は管理費、修繕積立金を毎月払う)
  • 室内のエアコンやコンロなどの設備修繕や、固定資産税についてもすべて自己負担。
  • 新築だと買った瞬間に資産価値が目減りする。(ディベロッパーの収益分の為)
  • 急な転勤やご家族の介護など、環境の変化に対応しにくい。
  • 万が一の場合、隣人トラブルや事故などの際のリスクを負う必要あり。
  • お子さんが独り立ちした後は持て余してしまう可能性が高い。(ご夫婦お二人では広すぎる)
  • 住まなくなった後の売却処分にも手間がかかる。

この辺りが代表的なデメリットです。賃貸とはほぼ反対の性質になるのが特徴的です。資産価値が経済状況によっても資産価値が上下する為、上がった場合は良いですが、状況によっては下がる可能性もある点も考えておく必要がありますね。

あなたに合った住まいを見つけよう

賃貸と分譲、それぞれの魅力とデメリットを理解した上で、自分に合った住まいを選びましょう。ライフスタイル、ライフプラン、経済状況、将来設計、住環境へのこだわりなどを考慮し、長期的な視点で賢く選択することが重要です。

ちなみにこう言ってしまうと身も蓋もないのですが、何年か毎に賃貸を住替える方がリスクを負わずに済むという合理的派と、やっぱりいつかは自分の城を持って好きに暮らしたいロマン派に分かれるのではないかと思っています。どちらにもメリット・デメリットがありますので、ライフスタイルにも合わせて考えて行くのが大事です!

まとめ:賃貸と分譲、それぞれの魅力

賃貸と分譲にはそれぞれ異なる魅力があります。どちらを選ぶかは、個人のライフスタイルや価値観によって異なります。判断が付かない場合にはご相談の上、ベストな選択が出来るようお手伝いさせて頂きますのでご相談下さいませ。このブログ記事が、皆様の住まい選びの参考になれば幸いです。

投稿者プロフィール

出野 勝巳
出野 勝巳
1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。