一人暮らしの不動産屋の選び方│業界の裏側も少し書きます
初めての一人暮らしで、お部屋探しを始められた方も多い時期です。不動産屋の選び方ってどうすれば良いのか?分からない方も多いのではないでしょうか?
今回は賃貸業界を長く経験し、その他、売買や管理の経験も有する行政書士が、不動産屋の選び方や業界の裏側についても、角が立たない程度に解説していきます。探し始めたばかりの方は是非ご覧下さい。
目次
一人暮らしの不動産屋選びの重要性
不動産屋選び、特に大阪市内においてはかなり難しくなります。なぜかと言うと業者数がすごく多くて、更にどこの業者も同じような物件を扱っています。この中で、以下の条件に当てはまる業者はあまり選ばない方が良いと言えます。理由は後で解説します。
- ス〇モやホ〇ムズといったポータルサイトに沢山広告を打っている
- 仲介手数料無料!を前面に押し出している
- スタッフさんが多くて、全員が比較的若い
こういった業者はちょっと注意が必要です。まず、広告を沢山打っていたり、スタッフさんが多い会社は、基本的に固定費(広告費や人件費)が高くなります。ですので、一件毎の売上を最大化させる必要が出てくるのです。その状態で仲介手数料を無料にしてしまったら、売上が立たなくなります。ではどうすると思いますか? 取れる手段としては他の名目で請求をしたり、オーナーさんから貰える手数料が多い物件だけを紹介する・・・ということが手段としては有力です。そうなると当然嘘も沢山吐かないと行けなくなる。競争も激しくなる。結果、若いうちしか出来ない仕事になってしまうということが良くあります。
どこの業者でも紹介出来る物件は同じって本当?
不動産屋選びの際に、こういったイメージはないですか? 「Aの不動産屋は①②③の物件を扱っていて、Bの不動産屋は③④⑤という物件を持っているかもしれない。だから何件も回らなければならない」・・・そう思われている方が多いですが、実際ははどうでしょう? 結論からいうとエリアによります。
比較的、都市部の中心部に関してはどの不動産屋も扱っている物件は同じと考えてもらって差し支えないです。大阪市中心部などはかなり典型的なエリアですね。これが郊外になってくるとオーナーさんが直接管理していて、日常の管理も募集もオーナーさんが行っているケースが増えてきますので、そういったエリアは会社によって扱っている物件が違ったり、同じ物件でも家賃条件などが異なったりする場合が起きて来ます。
ス〇モやホ〇ムズは不動産屋ではない│物件のまとめサイトと考えて下さい
これもありがちな勘違いですが、一般のお客様はご存じない方が多いです。これらのサイトは色々な不動産屋が広告費を払って集客目的で物件情報や写真を載せている「まとめサイト」のような扱いですので、不動産屋ではありません。ちなみに不動産屋がこれらのサイトに支払っている広告費は正直すっごく高いです。普通の街の不動産屋でもスタッフさん何人か雇えるくらいのお金を払っていることはザラです。
業界の裏話になってしまいますが、これらのまとめサイトの広告費が年々高くなっている印象があります。その割に仲介手数料はあまり取れない(周りの業者も取らないから)ので、他の名目に名前を変えて請求されるケースが多いようです。
ではどんな会社を選べば良いのか?│具体的な方法について
沢山ある不動産業者から、どの業者を選べば良いのでしょうか? 個人的に一番いい方法は、電話や出来ればZOOMなどの双方向のコミュニケーションツールで直接お話してみるのが一番いいと思っています。そしてチェックポイントとしては下記の項目を確認して頂けると良いです。(電話が苦手な若い世代の方も、ここは頑張って頂けると良いお部屋探しが出来ると思います)
- 話し方や声の感じなどから、自分と合いそうかの相性
- 経験や知識が豊富であること。宅建資格を持っていれば尚良い
- あなたの話を否定せず、まずはちゃんと話を聞いてくれる
- 適度に会話をリードしてくれる。あくまで適度に。喋り過ぎるタイプは要注意
仮にあなたが「この人お話上手いなー」と思った時点で、その担当者は話過ぎだと思って下さい。一番理想なのは途中からあなたが話して、営業マンは聞いているだけの状態が理想です。
まとめ
今回は不動産業者の選び方について簡単に解説させて頂きました。中にはノリが合えば良いという方もおられますが、初めてのお一人暮らしなどの場合はご家族も心配されていたり、ご自身も経験不足で適当な物件を選んでしまったりもします。中にはオトリ広告を平気で掲載していたり、話だけ上手くて申し込みをしたら後は結構テキトーな営業マンもいます。そうならない為にも、業者選びは慎重にされることをおススメします。
投稿者プロフィール
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1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。
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