賃貸を借りる時の「保証会社」ってなに!?

賃貸のお部屋を契約するとき、よく物件資料などに「賃貸保証会社要加入」とか書いてありますが、これって何?と思われる方って多いです。(というより、良く分かっていない方が多い)
どういった物なのか? 一般的な費用は? 今回は賃貸保証会社の概要についてご説明させて頂きます。

1.保証会社とは?

そもそも保証会社って何でしょうか? 簡単に言うと、何らかの理由で家賃滞納が発生した際に、契約者に変わって代わりに家賃を立替えてくれる会社のことです。
このシステムが出来たことによって、正社員でなくてもお部屋が借りられたり(昔はアルバイトで契約するのは難しかった)、敷金や保証金が昔よりもずっと安く契約して頂けるようになりました。

2.費用はどのくらいかかる?

気になる費用関係です。どのくらいの金額がかかってくるのでしょうか? 初期費用と更新費用について、何パターンか見て行きましょう!

パターン①:初回総賃料30%・月々総賃料の1%(保証人ありの場合)
結構メジャーなパターンです。仮に家賃+管理費の合計が¥70,000だった場合、初回保証料が¥21,000を契約金と合わせて支払い、その後、月々の家賃引き落としの際に家賃の1%の¥700が一緒に引き落されるパターンです。(月々の引き落としが¥70,700になります)この¥700の中に引き落とし手数料も入っている場合もあります。(ちなみに保証人ありとなしで初回の保証料の%が変わったりします)

パターン②:初回総賃料50%・1年毎に¥10,000更新料要
これもかなりありがちなパターンです。月々の更新料はない代わりに1年毎に¥10,000の更新料がかかる場合です。ここで気を付けて頂きたいのが、これは「保証会社の」更新料で、仮に物件自体に更新料が設定されている場合は、物件の更新料と保証会社の更新料の両方がかかる場合があるので、しっかりと確認しておいて下さい。

パターン③:初回総賃料100%・1年毎に¥15,000要
少し保証料率が高いパターンです。最近更新料が¥15,000となっている会社が増えてきたような気がしています。

3.保証会社に加入して、更に保証人ことってあるの?

結論から言うとあります! どうやら関西圏特有の商慣習の為、他府県・・・特に関東の方が大阪に引越しして来られたときに「なんで!? 騙されてる!?」とお感じになることが多いです。最近は保証人を付けないで契約できる物件が増えては来たのですが、今でも時々、保証会社と保証人はどちらもつけて下さいと言われるケースがあります。騙されているとかではなくて、「契約自由の原則」に基づき、契約の内容は当事者が自由に決められる原則にならい、関西圏では今でも保証会社+保証人をセットで求める場合が多いようですね。

4.保証会社によって審査の厳しさに違いがあります。

どの保証会社を使っているかは管理会社やオーナーさんによって変わるのですが、どの保証会社に委託しているかで審査の厳しさが変わります。個人的な肌感覚にはなるのですが、審査の厳しさをざっくり書いておきます。

厳しい←←→→通りやすい
全保連>エポス>オリコ系>新日本信用保証>JID>日本セーフティー≒JRAG>ナップ

・・・こんなこと書いて良いのか?苦笑 仮に滞納歴などがあって自覚しておられるようでしたら、審査が通りやすい所を狙って探して行くのも一つの方法です。この辺りは事前に教えて頂けた方がありがたいです。(守秘義務がありますのでご安心下さい)

まとめ

今回は保証会社の概要についてご案内させて頂きました。保証会社については大阪市内のほとんどの物件で加入が必要になりますので、初期費用の一部として考えておく必要がございます。→初期費用の案内ページもリンクを貼っておきます。合わせてご確認下さい。

また、保証会社からみの裁判事例なども参考ページのリンクを貼っておきますので、もしご興味がございましたらご確認をお願い致します。

投稿者プロフィール

出野 勝巳
出野 勝巳
1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。