お部屋探しの内見時のチェックポイント
不動産屋さんでお部屋に探しに行って、実際に見てみたいお部屋があった場合、内見に行くと思うのですが、この時、どこをチェックすると良いか分かりますか?? ほとんどの方は雰囲気や日当たりだけの確認になってしまう方が結構います。
今回はプロ目線で「こういう所を確認して欲しい!」だったり、「事前に調べておいて欲しい所」なんかをご案内させて頂きます。どこを見て良いか分からない方や、効率の良い内見をされたい方は是非ご確認下さい。
1.住み替えの場合
まずは既にご自身で家具家電をお持ちで、住み替えの方の場合です。当たり前の事なんですが、今持っている家具家電・・・特に冷蔵庫と洗濯機は、今使っているものをそのまま使おうと考えている方が多いと思います。その場合は、今使っている冷蔵庫のサイズが分からないと、内見に行っても意味がないことがあります。洗濯機も同様ですね。なぜなら、この2つは置き場のサイズが物理的に決まっている為、それよりも大きなものを使っている場合は、部屋自体を選び直すか買い替えるかの選択をしないといけなくなるからです。ですが、事前に計ってきて下さる方は結構少なくて、実務上良くあるパターンは以下になります。
かなりこだわりが強く、中々いい部屋が見つからない
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不動産屋でああでもない、こうでもないとかなり時間をかけて粘る
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やっとのことで気に入った部屋が見つかった
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内見に行ってテンション爆上がり!どうしてもここに住みたいと思う
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でも良く考えるとドラム式洗濯機を使っていて、入るかどうか分からない
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一回帰って、洗濯機を計ってから申し込みます。と、一回帰る
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洗濯機が明らかに大きい
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残念ながら探し直し
・・・はい。不動産屋なら誰もが経験したことのある、「残念ながらここまでの全部無駄でした」という状況です。お互いに消耗するだけなので止めておいた方が良いです。
ちなみに冷蔵庫・洗濯機共に、置く場所そのものは入るサイズでも、置き場までの通路、例えばパウダールームの入り口が実は一番狭かった!というパターンもあるので、寸法の確認は慎重にしてくださいね。
参考:この内容については東芝さんのHPにとっても分かりやすいページがありますので、リンクを貼っておきます。一度ご確認下さい。
2.初めての一人暮らしの場合
この場合は何も分からない状態でお部屋を見に行くことになるので、とっても楽しみですよね! でも、特に若い女性の場合などはご両親に事前に「一人暮らししようと思っている」と伝えておくことが必要になります。実は結構、気に入った部屋は見つかったけど、ご両親に反対されて泣く泣く諦めた・・・という方は結構多いです。ですので、必ず事前にご家族にお話しておくようにしましょう。
他にも、お部屋の中だけではなくて、最寄りの駅から家までの帰り道がとっても暗かったり、治安の悪いエリアを通って帰らないといけない場合なんかは心配ですよね。私の個人的な意見ですが、出来れば安心して住める所を選んで欲しい所です。
参考:以前作成した西区マップです。リンク内の地図:⑥のエリアを通るルートは女性が住むにはちょっと向かないと思います。
3.共用部の方がむしろ大事
めっちゃ意外に思われると思うのですが、実際のところ、お部屋の中は、一旦住んでしまえばその後は自分の使いやすいようにカスタマイズして行く方がほとんどなので、部屋の中がどうしても使いにくいということはあまりなかったりします。でも、例えば結構いい自転車に乗っているのに駐輪場が狭すぎて、隣の自転車とキツキツのスペースで停めないといけない。とか、ゴミ捨て場に粗大ゴミめっちゃ一杯捨ててある(もちろん違法です)とか、共用廊下に犬のウ〇コが落ちてる。とかは、そもそも入居者の質が悪いマンションなので、入居してからトラブルになる可能性が高いです。こういった場合は慎重になった方が良いです。
ちなみにある程度はカスタマイズして使いやすく出来ると書きましたが、クローゼットが小さい!とか、洗面台に収納がない!とかは後から改善しにくいので、ちゃんと見ておいて下さいね。
4.バルコニーからちょっと隣を覗いちゃえ!笑
いや、血迷ってないです!マジです!笑 プライバシーの問題もあるので、何もお部屋の中まで覗けという訳ではなくて、バルコニーが汚れてないかだけしれっと見て欲しいのです。結構ありがちなのが「ゴミ屋敷問題」で、大体こういったお部屋はバルコニーも結構汚い場合が多いです。だって、嫌じゃないですか!? 自分はお部屋を綺麗に使っていても、ゴキ〇リ発生のリスクを抱えていたり、時々ゴミが自分のバルコニーに侵食してくることだってあるのですよ? なるべくそういったリスクは背負って欲しくないので、しれっと少しだけ覗いてみましょう。
(ちなみに大げさではなくて、本当のゴミ屋敷はバルコニーまでゴミで埋まっていることが良くあります)
5.空室期間が長いお部屋
内見の時にお部屋が下水の臭いがする場合や、トイレの水が干上がりかけている場合なんかは、リフォームが終わってからしばらく経っている場合があります。そういった物件は、場所や値段、設備などの関係で人気のない物件の可能性が高いです。でもそういった物件を不動産屋が頑張って勧めてくる場合は、そのお部屋を決めたら家主さんからの報酬が高いケースが多いです。不動産屋の口車に乗らないように気を付けましょう。
でも、こういった物件の場合は条件交渉が通りやすいことも多いです。オーナーさん側は多少条件を下げてでも早く決めて欲しいと考えているので、そこを狙って条件交渉を持ちかけてみるのも一つの手だと思います。・・・個人的にはおススメしないですが。(やっぱり人気のないお部屋であることは変わらないので)
まとめ
いかがだったでしょうか? 他にも書きたいことは沢山あるテーマなので、改めて書こうと思いますが、差し当たって注意しておいた方が良い点を挙げてみました。お部屋を見に行く前に確認しておいた方が良い、大事なポイントもありますので、参考にして頂けますと幸いです!
投稿者プロフィール
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1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。
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