引越しの際に必要な車庫証明の申請手続きについて

引っ越しで住所が変わる場合、車庫証明も変更する必要があります。車庫証明が必要な理由や、手続き方法、手続きをしなかった場合にどうなるか? その他、必要書類について解説します。

参考:大阪府警HP(車庫証明)

1. 車庫証明とは?

車庫証明とは、自動車を保管する場所(車庫)が確保されていることを証明する書類です。道路運送車両法第10条第1項に基づき、普通自動車を新規登録・住所変更・移転登録する場合に必要となります。
もう少し分かりやすく言うと、警察署に対して「私の車の置き場はこの場所ですよ」という申請を出すと、警察署の人が受付した後に現地を見に来て「うん、間違いないですね。それにサイズとかもちゃんと停められるスペースですね」というお墨付きをもらう手続きだと思って頂ければ良いかと思います。

2. 引っ越しで車庫証明が必要な理由

車庫証明は、自動車の保管場所が確保されていることを確認し、道路交通の安全を確保するために必要です。引っ越しで住所が変わった場合は、自動車保管場所証明規則第5条第1項に基づき、15日以内に車庫証明の住所変更手続きを行う必要があります

参考:自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則

3. 車庫証明手続きの流れ

  1. 必要書類を準備する(必要書類は次の項目で記述します)
  2. 管轄の警察署へ申請する
  3. 警察署による現地調査
  4. 車庫証明書交付

警察署では申請の際と受取の際でそれぞれ手数料がかかってきます。具体的な費用は後述します。

4. 必要書類

  • 自動車保管場所証明申請書(大阪府の場合は5枚綴りです)
  • 自動車車検証(コピー)
  • 本拠の位置を証明するための身分証コピーまたは登記簿謄本(コピー)
  • 土地・建物の使用権原疎明書類(自認書・または使用承諾書)
  • 配置図(現地の測量が必要です)
  • 委任状(行政書士に依頼の場合は必要になります)
  • その他(添付書類として周辺地図の添付が必要です)

5. 手数料&行政書士報酬について

車庫証明の手数料は、都道府県によって異なりますが、大阪府の場合は警察署へ申請の際に2,200円、後日受け取りの際に500円が必要になります。

項目料金備考
車庫証明申請報酬5,500円警察署での申請手数料(上記)は別途必要です。また、郵送受取希望の際は別途郵送代を申し受けます。
オプション料金:申請書・配置図の作成3,000円オプション料金です。ご自身で配置図を書ける方は不要です
オプション料金:承諾書の取付3,000円使用権限者に行政書士から連絡が入る旨をお伝えください

※基本的には大阪市内限定での対応ですが、そのほかのエリアの場合は一度ご相談下さい。また、大阪市内の申請先は以下の警察署になります。

参考:大阪市の警察署一覧

6. 車庫証明の手続きを怠った場合の罰則規定

引越しの際に車庫証明の取り直しを忘れてしまう方が良くおられるのですが、保管場所の不届の場合には10万円以下の罰金が科される場合があります。お忘れないようお手続きください。

※根拠法令:自動車の保管場所の確保等に関する法律 (罰則)第17条三項

8. 行政書士に依頼するメリットについて

車庫証明の手続きですが、普通車の場合、平日の9~17時の間に2回警察署に足を運ぶ必要があり、フルタイムでお仕事されている方にとってはかなり煩雑な手続きとなります。また、書類の書き方も慣れない方には良く分からなかったり、不備が出るとまたやり直しになったりと、ただただひたすら面倒臭い手続きの為、費用はかかってしまいますが、行政書士にご依頼頂くことをおススメ致します。

9. まとめ

引っ越しで住所が変わった場合は、15日以内に車庫証明の住所変更手続きを行う必要があります。必要書類を準備して、早めに手続きを行いましょう。

投稿者プロフィール

出野 勝巳
出野 勝巳
1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。