行政書士・宅建試験にチャレンジする方へ

私が運営するYOUTUBEのチャンネルで、視聴者様からご要望を頂いた「私がどのように行政書士試験で択一180点を取るための対策をしたのか?」を解説した動画をアップしました。この内容は行政書士試験に限らず宅建試験にも応用が利くやり方ですので、再チャレンジを願う方は参考にして頂けますと幸いです。

ちなみに私は勉強が出来る訳でもなく、高校中退していて資格試験も40歳手前で初めてチャレンジしたという、むしろ出来の良くない方だと思います。どうみてもハイスペックな方が「君にも出来る!」的なことを言っているのとは少し違いますので、参考にして頂きやすいと思います。

試験日までに計画を立てる

これは宅建試験が分かりやすいのでそれを例にとってみます。私が合格した年は2020年の試験で、当時は合格に必要な目安勉強時間は300時間だと言われていました。今の宅建試験は300時間ではおそらく無理だと思いますので、あくまで「私の時は」の前提で読んで下さい。

私は試験当日を良いコンディションで、かつ、必要な勉強時間をちゃんとこなした状態で、試験に臨むということを目標においていたので、試験前日は追込み過ぎずに早く寝ることを念頭に置き、その前日、ようは試験の前々日までに300時間をこなしている状態で計画を立てました。そして、試験勉強を始める日を決めると試験日まで何日というのがハッキリと算出できるので、それを週単位に直します。

それが終わったら、今度は週間での計画を「平日の仕事の日の勉強時間は何時間、休日に何時間」という目安時間が出ます。でも仕事の日はその通りに勉強が進むわけではないので、計画通りにこなせない日も出てきます。その場合でも「仕方ない」で済ますのではなくて、休日にノルマ持ち越し。そして、翌週には絶対に持ち越さない。というのを自分の中での決まり事にしていました。そうすることで、理論上は試験日までに自分が決めた勉強時間は絶対に達成できる計画になるじゃないですか? なので、計画はちゃんと守ると。

一つ、ダメな私の話をしますね?笑  言い訳臭くなるのですが、私の受けた宅建試験はコロナ1年目の年で、試験自体がやるかどうか分からなかった年だったんですよ。やるかどうか分からない試験の為に自分のリソースを突っ込めるほど、私は強い人間でも意識の高い人間でもないので、3か月前までほとんど勉強はしませんでした。試験3か月前に、当時、不動産屋に勤めていた私は「5点免除」という講習を受けることが出来たので、その講習が終わって初めて「5点免除まで受けたんだから、試験は行われるという体で対策を始めよう!」と思い立って、勉強を始めました。そこから3か月で300時間をこなすためのスケジュールを立てたものだから、日割りにすると1日3時間超の計画になってしまった。という訳です。

「3か月で合格した」というと「すごいやん!」とか言われるのですが、なんてことはない、3か月でやらざるを得ない状況になってしまって、仕方なく、根性論で乗り切っただけの話なんですよ。とても駄目な例なので、参考にしないで下さいね。笑 もう少し、余裕を持った計画の方が良いのは言わずもがなという所です。

テキストを2つ使う

私はそれほど理解力が高い訳ではないので、テキストに書いてあることが分からない時とか、本当に分かっているのかが分からない時があるのです。この「分かった気になる」というのは、試験本番では命取りになるだろうな、ということが、過去問を何度か解くうちに良く理解していたので、「分かったつもりにならないこと」というのも大事にしていました。おそらく、行政書士試験1回目に落ちた最大の理由は試験範囲が広すぎて、分かったつもりのまま先に進み続けていることに気付けていなかったからじゃないかと思っています。

そこでなぜテキストを2つ使うことが有効かというと、同じ事柄、同じトピックを解説するにしても執筆者によって表現や切り口が変わるからです。視点が変われば見え方が変わるというのと同じ論理ですね。このことで、分かったつもりになっている確率をずっと減らせたのだと思います。それでも、良く分かっていない条文、具体的に言うと準用条文などが分かりやすい例えになると思うのですが、その時は図書館に行ったときに調べられるように条文番号をテキストとか問題集の解説ページにメモしておいて、図書館に行ったときに「コンメンタール」という法律の条文の解説書が置いてあるので、そのコンメンタールで調べていました。こうすると、その条文がどういった状況を想定しているのかや、条文の成り立ちなんかも書かれていたりするので、特に得点配分の高い行政3法なんかは出来るだけ穴の出来ないように対策をしていました。

少し話がそれましたが、テキストを2つ使うことで、解説の切り口が変わり、理解を助けることは良くありましたので、資格学校に行くのは高いけど、テキスト買い足すくらいは資金的に余裕がある方は試してみてください。補足ですが、YOUTUBEの講義動画も、解説する人が変わると、それまで分からなかった論点が分かる場合もあります。私は棚田先生の動画をよく観ていたのですが、試験直前とかになると、有名な宮崎先生とか、吉野先生とかが無料でクオリティの高い動画をバンバン上げて下さっていたので、それもかなり理解を助けました。参考にしてみてください。

モチベーションに頼らない

根性論になるのかも知れませんが、私はこれが一番大切で、一番難しくて、でも慣れると一番簡単でもあると思っています。

どういうことかというと、モチベーションは勉強計画には何の関係もないという事です。自分が決めたスケジュールをただただこなして行くことが大切なので、そこにモチベーションは関係ありません。仕事と同じで「モチベーションがないから仕事しません」ってあんまりないと思うんですよ。それが出来たら結構強いやつですからね。笑

決めたスケジュールをただひたすらにこなす、繰り返して行くということです。気分に左右されずに習慣化してしまえば、しんどくても関係なく勉強をやるようになりますし、逆にやっていないことが変に思えてきます。

なので、私の場合は「何時に起きて、何時までに仕事に行く用意を終えて、それから家を出る時間までは勉強」というのが朝のスケジュールになり、仕事に行く前の家を出る1時間前にはいつでも仕事に行ける準備を終えた状態で勉強を始め、夜は21:30までには家事もお風呂もすべて終えて、後は寝るだけの状態を作ってしまってから、23:30までは問題集。23:30からは条文素読。24時には消灯して次の日の朝に備える。というスケジュールをひたすらに繰り返していました。

それが続くと何が起こると思いますか? 行政書士試験の翌日は流石に疲れていたのでゆっくり寝てから会社に行こうと思っていたのですが、染みついた習慣というのは怖いもので、朝起きてから二度寝が出来なかったのです。いつもなら会社に行く用意をすぐにして勉強に取り掛かる時間だからです。そしてもっと驚いたのは、仕事帰りに「あぁ、今日帰ってから何しよう?」と思った自分にとても驚きました。なぜだか分かりますか? それまでずっと家に帰ってからやることは決まっていたからです。勉強に集中するために家事をさっさと終わらせて、時間になったら勉強に取り組む。それが僕の毎日だったからです。なので、帰ってから何をしよう?と思った自分にすごく違和感を感じました。。。いい感じに仕上がっているでしょう?笑

まとめとおススメアプリ

そんな感じで、今日は私が行政書士試験や宅建試験で勉強していたときの方法を簡単に説明させて頂きました。とにかく、継続することが一番大変ですし、逆に習慣にさえできてしまえば、合格は近づきます。少なくとも勉強することがそこまで苦しいことではなくなります。大変ですが、頑張って頂けたらなーと思います。

最後にあるアプリを紹介しておきます。「スタディプラス」というアプリで、勉強時間を記録しておくことの出来るアプリがありまして、計画通りにちゃんと勉強が出来ているか管理することが出来るので、宜しければ使ってみてください。今日は以上です。

投稿者プロフィール

出野 勝巳
出野 勝巳
1980年生まれ。若い頃はしがないバンドマンでヴォーカルをしていた。
不動産会社に勤務する傍ら、お酒を止めたことを機に39歳から勉強を始め、宅建を皮切りに管理業務主任者、簿記2級、行政書士と資格取得を通じてステップアップし、開業に至るという変わった経歴を持つ。